看護学士編入コース
福西 真紀
私はもともと日本の看護学校を卒業し、正看護師として普通に働いていたのですが、日本の看護界に様々な疑問を感じました。一度日本を出て客観的に日本を見ることで、その疑問を払拭したり、新しい道を見出せたりと、人間として・看護師として成長出来るのではないかと思いオーストラリアの地を踏みました。
シドニー市内にある大きな大学とは違い、ウーロンゴン大学は自然の中にある温かい大学です。時間がゆっくりと流れ、いわゆるスローライフ的雰囲気を醸し出している大学といえるでしょう。
日本教育で育ってきた私にとって、海外の大学での授業はもちろん大変でした。ましてコンバージョンコース。1年目・2年目・3年目の授業は通常段階をおって進めていくものですが、コンバージョンコースではそれを同時進行で進めていくので、わからないことは多く躓くばかりでした。
言語面で不利な私は友達と一緒に積極的に先生の部屋をノックし、課題の意味や方向性を確認し日々課題に努めました。しかし、考え方の違いや英語能力の低さがレポートを書く手を止め、夜中に暗い空を見つめて自分の出来の悪さに涙を流したことも多々ありました。それでも、やっていけたのは家族のいない土地で支えとなってくれた友達と、そして先生・スタッフのおかげでした。
私がとっていた授業の先生は30人いるクラスの中にポツンと縮こまっている留学生の私と友達をいつも気にしてくれ、語学的・文化的に理解できなかったことはなかったかを聞いては補足説明をしてくれたりしました。大学の授業を通じて、様々な方面から自分自身を見直すことができ、人間として・看護師として大きな成長を遂げることができたと思っています。
海外で生活し、学びを得るということは非常に大変なことです。しかし、日本にいては得ることのできない大切な何かを得ることのできる貴重な体験だと思います。私自身、まだ成長過程で、大そうな事を言える立場ではありませんが、海外での生活や学びを通じて、お互いにさらに成長・飛躍できたらいいなと思います。